【公務員試験】自然科学と人文科学はどれだけ捨てられる?

f:id:kimamaniseikatunikki:20190308195900j:plain

公務員試験が他の資格試験とは違う大きな特徴は、何でしょうか。就職試験であるという点もありますが、他の資格試験とは大きく異なる特徴の一つとして、課される科目数が多く出題範囲が非常に広いという点です。

そのため、公務員試験攻略に最も必要ことは、効率的に学習することです。

効率よく学習するために必要なこと、それは勉強しない科目を作ることです。

つまり捨て科目をつくることです。

今回は、公務員試験の中でも出題範囲が広く、全ての試験種で問われるといっても過言ではない、教養試験(基礎能力試験)のうち、自然科学と人文科学の捨て科目をつくるお手伝いをさせていただきたいと思います。

 

 

 

自然科学と人文科学はどんな科目?

自然科学と人文科学で問われる問題は、以下ような科目です。

 

●自然科学

数学、物理、化学、生物、地学

●人文科学

日本史、世界史、地理、思想、文芸

 

試験種ごとで問われる科目や出題数が異なるため、試験種ごとに詳細をご紹介していきます。

 

国家総合職

●自然科学

物理1問、化学1問、生物1問、地学1問

●人文科学

日本史1問、世界史1問、地理1問、思想1問

 

国家一般職

●自然科学

物理1問、化学1問、生物1問

●人文科学

日本史1問、世界史1問、地理1問、思想1問

 

国家専門職(国税専門官、財務専門官、労働基準監督官)

●自然科学

物理1問、化学1問、生物1問or地学1問

●人文科学

日本史1問、世界史1問、地理1問、思想1問

 

裁判所一般職

●自然科学

物理1問、化学1問、生物1問、地学1問

●人文科学

日本史1問、世界史1問、地理1問、思想1問

 

地方上級(全国型)

●自然科学

数学1問、物理1問、化学2、生物2、地学1問

●人文科学

日本史2、世界史2、地理2、文芸1問

 

地方上級(関東型)

●自然科学

数学1問、物理1問、化学2、生物2、地学1問

●人文科学

日本史3、世界史3、地理2、文芸1問

 

地方上級(中部・北陸型)

●自然科学

数学1問、物理1問、化学2、生物2、地学1問

●人文科学

日本史3、世界史2、地理2、文芸1問

 

A日程市役所

●自然科学

数学1問、物理1問、化学1問、生物2、地学1問

●人文科学

日本史2、世界史3、地理2、文芸1問

 

 

B日程市役所

●自然科学

数学1問、物理1問、化学1問、生物2、地学1問

●人文科学

日本史2、世界史3、地理2

 

C日程市役所

●自然科学

数学1問、物理1問、化学1問、生物2、地学1問

●人文科学

日本史2、世界史2、地理2、思想1問

 

 

何科目選択するのが良いか?

自然科学と人文科学あわせて5科目選択することをお勧めします。

ただし、絶対に5科目でないといけないわけではありません。

数的処理が得意でそこで点数をかなり稼げるから、4科目あるいは3科目で合格ラインに到達できる方もいらっしゃるでしょう。

逆に、数的処理や文章理解で得点が見込めないため、自然科学と人文科学で点数を稼ぎたいという方は、6科目または7科目選択する必要があるでしょう。

ちなみに私は、化学、生物、日本史、地理、思想を選択しました。

ここで意識していただきたいことが、1科目まるまる学習しなくても良いという点です。

5科目分は、学習されることをお勧めしますが、どうしても時間がないという場合は別です。

1科目まるまる学習しなくても良いとは、ある科目の頻出分野だけ重点的に勉強するということです。

例えば、化学は、無機化学と有機化学から出題されます。そのうちの無機化学だけに絞り、さらに無機化学の暗記するだけで良い分野を勉強するという戦略です。

公務員試験の化学は、比較的無機化学の暗記問題が出題されやすい傾向にあります。

また、日本史においては出題されやすい幕末以降のみを学習するとか、世界史は第一次世界大戦以降を学習するといった作戦もありかと思います。

歴史科目は、1800年代以降から出題されやすい傾向にあります。

 

科目の選び方は?

自然科学と人文科学における科目選びのコツは、高校時代に学習した教科をベースに考えることです。

先ほどご紹介した私の選択科目は、全て高校で学んだ科目です。

自然科学と人文科学は、科目同士で学習内容が被るものがあります。

それは、地理地学です。この2科目は一緒に選択すると良いでしょう。

ちなみに私は、地学よりも生物の方が得意でしたので、生物を選択しました。

 

 

科目別のおすすめ度

参考になり自然科学と人文科学の各科目ごとにおすすめ度を掲載します。

 

数学 おすすめ度 ★

国家公務員では出題されません。地方公務員のBC日程市役所のみ受験するという方は学習してみても良いかもしれません。

 

物理 おすすめ度 ★★

計算問題が出題されるケースが多く、1問に時間がとられるためです。

暗記で解ける問題は、覚えていれば即回答することができるため、時間の節約になります。

 

化学 おすすめ度 ★★★

計算問題が出題されることはあるものの、物理ほど多くはありません。暗記問題も出題されるため、覚えていれば得点できます。

地方公務員の多くの試験種で2〜3問と自然科学の中では出題数が多くコスパが良いといえます。

特に無機化学の暗記問題はよく出るため、覚えておくと良いでしょう。

 

生物 おすすめ度 ★★★★

ほぼ暗記問題です。覚えていれば解ける問題です。高校時代に学習したことのある方はぜひ選択することをお勧めします。

歴史科目と違って暗記量もそこまで多くはありません。

地方公務員の多くの試験種で2〜3問と自然科学の中では出題数が多くコスパが良いといえます。

昨年に出題された分野は、今年出題されにくいので、その分野だけ勉強しないのも手です。

ただし、国家専門職は、生物と地学どちらかが出題されるため、出題されない年があります。

 

地学 おすすめ度 ★★★★

ほぼ暗記問題です。覚えていれば解ける問題です。高校時代に学習したことのある方はぜひ選択することをお勧めします。

歴史科目と違って暗記量もそこまで多くはありません。

昨年に出題された分野は、今年出題されにくいので、その分野だけ勉強しないのも手です。

ただし、出題されない試験種もあるので注意が必要です。国家専門職は、生物と地学どちらかが出題されるため、出題されない年があります。

 

日本史 おすすめ度 ★★★★

100%暗記です。世界史に比べて出題範囲も狭く、問われる内容も大学入試センターより難易度は低いです。

日本史を勉強していると、政治学や経済学史、国際関係、思想などの専門科目にも活きてくるので一石二鳥です。

江戸時代以降からの出題が比較的多めです。

地方公務員の多くの試験種で2問程度と人文科学の中では出題数が多くコスパが良いといえます。

 

世界史 おすすめ度 ★★★

少々暗記量が多いのが難点ですが、政治学や経済史、国際関係、思想と学習内容が被る部分があるため、高校時代に選択した方はおすすめです。

ただし、一から学習するのは気力があるでしょう。

第一次世界大戦前後〜現代からの出題が多めです。

地方公務員の多くの試験種で2問程度と人文科学の中では出題数が多くコスパが良いといえます。

 

地理 おすすめ度 ★★★

地学とセットで勉強すると学習内容が被るため、相乗効果が生まれます。

ただし、時事的な問題が出題されることがあるため、網羅的に学習することが難しい科目です。

地方公務員の多くの試験種で2問程度と人文科学の中では出題数が多くコスパが良いといえます。

 

思想 おすすめ度 ★★★★

学習量が少なく、暗記量もあまり多くはないためお勧めです。問われる問題自体も単純なものが多いです。

まさに覚えていれば取れるを体現した科目といえます。

世界史や社会学にも内容が被るのでセットで学習するのもお勧めできます。

国家系は出題されますが、地方公務員は出題されない試験種もあるため、注意が必要です。

 

文芸 おすすめ度 ★

文芸とは、日本史と世界史との文化芸術分野のみから出題される科目です。

国家公務員は出題されません。

市役所によっては出題されないところもあります。

難関大学文系で、大学入試二次試験で世界史と日本史を勉強していた方はありかもしれません。

 

 

 

自然科学や人文科学、社会科学はいつから勉強するべき?

年明けからの勉強で十分です。12月以前に手を付ける必要性はあまりありません。

自然科学、人文科学、社会科学は、試験直前(2、3月)から勉強開始という短期戦が良いでしょう。

なぜなら、これらの科目は、暗記要素が強く、早いうちから勉強したとしてもすぐに忘れてしまうからです。

早いうちから勉強すると、覚えた情報を維持するため定期的に勉強する必要が出てきて、他のもっと勉強しほうが良い重要科目の勉強時間を、削ることになってしまいます。

勉強のスタンスとしては、年明けから隙間時間に目を通し始めて、2月や3月以降に過去問演習を本格化させていく程度が良いと思います。