【公務員試験】元面接官から聞いた!面接官が欲しい受験者の特徴とは?

面接対策
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先日、とある市役所で面接官をやられていた方とお話する機会がありました。

そこでは、面接官が何を考えて受験生を評価しているのか、どのような受験生を採用したいのか等々、採用者ならではの視点で非常に勉強になるポイントを多数お聞きすることができました。

今回は、その内容をまとめてご紹介していきたいと思います。受験生の方の少しでも参考になれば幸いです。

面接官が欲しい受験者とは?

面接官はどのような受験者がほしいか単刀直入に聞いたところ、以下のような回答が返ってきました。

「公務員試験に限らず、民間企業でも面接で合格し内定を勝ち取る人は、面接官が一緒に働きたいと思ったかどうかだと思います」と。

つまり、面接官から、この人と一緒に働きたいと思われれば合格するというわけです。

一緒に働きたいと思われる人間は、どのくらいような人間か。

それは、将来その組織で馴染み、活躍してくれそうな人間かどうかということです。

そこで、公務員でいうところの将来その組織で馴染み、活躍してくれそうな人間はどのような人間かをその元面接官から聞きましたのでご紹介します。

以下でその内容についてご紹介していきます。

公務員として活躍してくれそうな人間とは?

公務員として活躍する人はどのような人物か、その元面接官の方に聞いたお話をもとにご紹介します。

まず、活躍してくれそうな人物を見分けるポイントをいくつかの要素に分解してみていきます。

●仕事はできそうか

●ストレス耐性はあるか

●責任感が強いか

●健康で体力はあるか

●粘り強さがあるか、継続力があるか

仕事ができそうか

当たり前ですが、仕事ができそうな受験者を面接官は採用します。

公務員でいう仕事ができる、つまり優秀な職員はどのような人物を指すのか。

面接官は、指示をしっかりと聞けること、指示したとおりに聞いてくれるか主体的に物事に取り組んでいるかに着目します。

これをどのような受験者の話から見るのかというと、学生で言えば、部活動・サークル、ゼミ、アルバイト等の経験、社会人で言えば、前職等の経験から主に見ることが多いとのこと。

どのような質問からこの点を見ているかというと、どのような役割をしていたのかや、失敗経験はあるか、苦労してきたことは何かです。

こうしたエピソードから面接官が見ているポイントをご紹介します。

役割について言えば、組織を構成するメンバーから信頼されていたことが想像できます。

また、コミュニケーションが取れていた証拠にもなります。仕事はコミュニケーションなしでは成立しませんし、あらゆる場面でコミュニケーションが取れていないと仕事に支障が出ます。

失敗体験があるか、苦労してきたということに対しては、他人と協力し、物事に粘り強く取り組んだり、失敗を経験しても克服できる、前進できる力があるということが見て取れます。

公務員というのは、様々な職業、年齢、考え方が異なる人と一緒に仕事をする必要があります。 さらに頻繁に異動があり、職場の人間関係も毎年のように変わります。

そのような環境下では、必ず合わない人、苦手とする人が出てきます。こんな時、受験者がどう対処してきたのか見ています。

逆に言えば、異なる意見を持った人と上手く話し合って、意見をまとめた、というようなエピソードを話すことができれば、仕事ができる人間だとアピールすることができるわけです。

エピソードを話す上で、心がける良い点は、必ず「どう考えて、何をした」という一度考えるプロセスを入れ込むと良いでしょう。

何をしたという事実を述べるだけでは物足りないのです。

指示待ち人間ではなく、自ら考える習慣を持っている人を面接官は、取りたい考えます。

考えたという事実を伝えることで、主体的に動きく人間であることをアピールすることができます。

ストレス耐性があるか

世間から見た公務員のイメージである安定の裏には、かなりの業務量とストレスが存在します。

例を挙げればきりがないですが、人手不足が深刻化し、一人当たりの業務量が非常に多い、前例踏襲を基にした思考が根強く融通がきかない、窓口や電話対応等の苦情が多い部署でクレーム対応をする(窓口業務等は、期間業務職員等にお任せする自治体や外注委託する自治体が増えてきました)などストレスが多い職業なのです。

このように公務員の仕事というのは非常にストレスがたまる業務が多いといえます。

つまり、面接では、ストレスに絶えられるような人間かというのを見たいのです。

採用してすぐに精神的に病んでしまっては、採用した側としても困ります。

安定しているからと安易な気持ちを持ったまま採用され、きついから辞めると言って退職する人間を採用するわけにはいきません。

具体的にストレス耐性をどのような観点からみるのかというと、これまでの辛い経験をどのように乗り越えてきたか、苦労したことをどのように克服したのかという質問や趣味などを聞いてしっかりとしたストレス解消法を持っているかを見ています。

あるいは、ストレスを感じた時どのように対処していますかと直球で聞いてくるケースもあります。

責任感が強いか

公務員の仕事は、国民の生命、財産や権利等に大きな影響を与える非常に重責な仕事です。

仕事をすぐに投げ出すような人間に公務員は務まりません。何より公務員は国民の税金で働かせていただいているのです。

責任感は非常に重要な評価項目となってきます。

これらは、失敗体験や辛いことをどのように乗り越えてきたか等の質問から確認をします。

先ほどもご紹介した、よくある質問ですが、様々な観点を見極める質問として多用されます。

健康で体力はあるか

公務員の職場は人手不足が深刻化し、一人当たりの業務量が増加しています。

そのため、毎日定時で退庁することが難しい職場環境であるケースが大半です。(繁忙期があるため、定時で帰ることができるかは時期によります。)

時には、残業をしなければならないこともあるでしょう。

体力がなく多少の残業で体調を崩してしまっては、業務が滞ってしまう可能性があります。

粘り強さがあるか、継続力があるか

我慢強さ、精神的な強さ、粘り強さを面接官は見ようとします。

公務員としてこれから約40年間働くことになります。採用する側としては、途中で辞められては困ります。

また、公務員の仕事は、いわゆるルーチンワークのようなものが多くあります。

毎日同じような仕事の繰り返しでつまらない、日々の仕事に魅力を感じないといって、退職されるようなことがあっては困ります。

こうしたことから、粘り強さや継続力を意識したエピソードを面接カードに書いたり、面接で直接訴えると良いでしょう。

聞かれる質問としては、部活動、アルバイト、ボランティアなどです。

勉強や大学の授業に関して記載する人もいるかともいますが、オススメはできません。

学業というものは学生の本分であり、頑張って当たり前のことです。また、勉強に取り組む姿勢は、ある程度筆記試験を通過した時点でクリアしています。

大学の授業プラスアルファを面接官は見たいのです。

そこで、課外活動等のエピソードが有効となるのです。ここで補足しておきたいのは、大学のゼミです。

大学のゼミも勉強であり、授業ですが、ゼミで何か大きな成果を上げた、組織で協力して何かを成し遂げた等のエピソードがある場合は、この頑張ってきた話として使うことができると思います。

最後に

「公務員として使える職員→どんな職員が欲しいか」という趣旨でこれまで解説してきました。

面接官が着目するポイントを知ることで、採用側の意図がだんだんとわかってきたのではないでしょうか。

面接の質問の意図がわかると、エピソードのアピールポイントが変わってきます。

面接カードや面接練習をする上で参考にしてみてください。

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